Shikoku — September 11–15, 2024

Trip

mostly Kochi, a little Tokushima

行ったことがない場所は、
「行こう」と決めないと、たぶん一生行かない。
四国は、ずっとそんな場所だった。


DAY 1|行くと決めただけの日

坂本龍馬空港に到着。
借りたのは、やけにきれいなワンボックスのレンタカー。
それだけで、なんだか幸先がいい。

ホテルまでのドライブ。
初日は無理をせず、
敷地内の和食屋さんで夕食にした。

高知といえば、カツオのたたき。
想像していたより、ずっとおいしくて、
正直、少しびっくりした。
派手な感動というより、
「ちゃんと、うまい」という感じ。

旅の一日目は、
これくらいでちょうどいい。


DAY 2|四万十へ向かう、長いドライブ

朝ごはんはビュッフェ。
カツオがてんこ盛りで、
「さすが高知だな」と、朝から感動する。

目的地は、大岐の浜。
道中、四万十の景色が続く。
山と川と空が近くて、
自然のスケールに、
何度もハンドルを握る手が止まりそうになる。

波は小さめだった。
でも、駐車場から木々の間を抜け、
そのまま海に出るまでの流れが、とにかくいい。

人工的なものはほとんどなく、
水は澄んでいて、
人もほとんどいない。

海は、驚くほどスカイブルーだった。
南国っぽい青というより、
光をそのまま溶かしたような、少し白っぽい青。
写真で見ていた色より、
実際はもっと静かな色だった。

「これだけで、もう十分だな」
そう思える海だった。

夜は、地元の良さそうなお店へ。
ホテルで自転車を借りて、
評判を聞いていた店に向かう。
和の佇まいがきれいで、
店に入る前から、
大人の旅気分がじわっと高まる。
料理も文句なしだった。


DAY 3|人のいない海と、ちょうどいい波

朝、大岐の浜でもう一ラウンド。
名残惜しさを少し残したまま、
四万十をあとにして高知市内へ移動する。

宿を変えて、一泊。
街を歩きながら、
坂本龍馬のことを少しだけ考える。

僕はわりと歴史が好きで、
司馬遼太郎の本も、ずいぶん読んできた。
もちろん龍馬も例外じゃない。
記念館にも立ち寄って、
名前と場所と物語が重なると、
旅の密度が、やっぱり少し上がる。

夜は、ひろめ市場。
路面電車に揺られて、
高知の街そのものを楽しむ。
昨日の静かな和のお店とは違って、
騒がしくて、雑多で、
でもそれがちゃんと楽しい。


DAY 4|予定を決めない一日

この日は、生見へ。
われわれにしては珍しく、民宿に泊まった。

生見の宿は、空気がずっと湿っていた。
エアコンをつけていても、
布団に横になると、肌にまとわりつく感じが残る。
嫌な湿度というより、
この土地の一部みたいな湿度だった。

生見の海は、
コンディションが一段上で、
今回は、眺めるだけにした。
波の存在感が、はっきりしている海だった。

少し移動して、徳島の宍喰へ。
予定していなかったけれど、
入ってみたら、これが最高だった。

旅は、
だいたいこういう瞬間が、いちばん残る。


DAY 5|また来よう、と思えた朝

最終日も、宍喰。
もう一度だけ海に入る。

そのあと、空港へ向けてロングドライブ。
ここで、完全なミス。
フライト時間を勘違いしていて、
明らかにアウトな時間だった。

「次はもう無理ですよ」と言われながら、
なんとかギリギリで搭乗。
初日は到着してすぐ、
そのままレンタカーを借りて空港を出てしまった。
だから、楽しみにしていた空港の散策やお土産探しは、
結局できないままだった。

これも含めて、旅だと思うことにする。


四国は、
行ってよかった場所だった。
高知がメインで、
少しだけ徳島。

予定どおりじゃない時間のほうが、
あとになって残る。
また行くかどうかは分からないけど、
「行ったことがある場所」にはなった。
それで、十分だ。

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