A note before the next trip.
次の旅を、まだ決めきれずにいる。
台湾でサーフィンをするか、
それとも海から完全に離れて、アンコールワットを歩くか。
どちらも、今の自分にはしっくりくる。
だからこそ、少しだけ迷っている。
台湾を思い浮かべると、
特別な波を期待しているわけじゃない。
サイズでも、コンディションでもない。
旅先でも板がそばにあって、
朝、自然に海へ向かう流れがあること。
サーフィンが「非日常」にならない感覚。
生活の延長として波に触れられる、その感じに惹かれている。
一方で、アンコールワットを想像すると、
そこには波がない。
海も、板も、ネオプレンもない。
あるのは、早朝の静けさと、
石の温度と、
時間が何層にも重なった空気。
なぜか分からないけれど、
その場所を歩く自分の呼吸は、
少し深くなっている気がする。
サーファーなのに、
あえて海から離れる旅を選ぼうとしている。
以前の自分なら、
少し不安になっていたかもしれない。
でも今は、
サーフィンをしていない時間のほうが、
人生では圧倒的に長い、ということを
自然に受け取れている。
波に入っていなくても、
海から遠く離れていても、
自分の中に残っている感覚があるなら、
それでいいんじゃないかと思えている。
まだ、行き先は決めていない。
台湾か、アンコールか。
海に向かうか、いったん離れるか。
ただ一つ確かなのは、
どちらを選んでも、
自分はたぶん、サーファーのままだということ。
波がなくても。
板がなくても。
それでも残るものがあるなら、
それはもう、
十分に自分の一部なんだと思う。
——
この旅は、まだ始まっていない。
でも、迷っているこの時間も、
すでに旅の一部なのかもしれない。



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