— シャワーを積んで、千葉南へ —
地元・湘南に、波がない。
珍しいことではないけれど、
予定していた週末にそれが重なると、
少しだけ、気持ちの行き先を探したくなります。
これまで、サーフトリップの条件はひとつだけでした。
温水シャワーがあること。
冬の海から上がったあと、
一度、身体をリセットできる場所があるかどうか。
それだけで、行き先は自然と限られていたように思います。
でも、今回は少し違いました。
シャワーを探すのを、やめてみる
行ける場所を広げたい、というより、
制限の置き場所を変えてみたかったのかもしれません。
シャワーがないなら、
シャワーを持っていけばいい。
ポリタンクと簡易シャワー。
それだけで、
地図の見え方が少し変わりました。
海から上がって、
駐車場でさっと浴びる。
それだけでも、
身体はちゃんと、次の状態に切り替わってくれそうです。
ほんの少し、水がやさしそうな方へ
そうして浮かんできたのが、千葉南でした。
湘南より、
ほんの少し水温が高い気がします。
理由はそれだけです。
日帰りでも行ける距離ですが、
今回は一泊にすることにしました。
特別な波を狙っているわけでも、
有名な場所に行きたいわけでもありません。
ただ、旅が好きだから。
一泊する、という余白
一泊するだけで、
時間の流れがゆるみます。
急がなくていい。
一本で終わらなくていい。
波が思ったよりなくても、
それをそのまま受け取れる。
海に入って、
シャワーを浴びて、
あたたかいものを買って、
静かに夜を過ごす。
それも含めて、
この旅なのだと思います。
道具が変わると、距離の感じ方も変わる
簡易シャワーひとつで、
行ける場所が増えました。
それは、
選択肢が増えたというより、
気持ちの構えがやわらいだ、
そんな感覚に近いです。
完璧じゃなくていい。
少し不便で、
そのぶん、よく覚えていそうです。
Soft Boards, Soft Trips
いい波を当てに行く旅ではなく、
効率を求める旅でもありません。
柔らかく、移動する。
それだけで、十分なときもあります。
湘南に波がなかったので、
今回は千葉南へ向かうことにしました。
シャワーを積んで。
それだけのことですが、
こういう始まり方を、
たぶん、いちばん気に入っています。



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