― 旅は、走り出す前から始まっています ―
今週末はチャリ旅の予定です。
ということで、ここ数日は暇さえあれば天気予報を見ています。最初は晴れだったのに雨マークがついて、ちょっとテンションが下がったと思ったら、次に見たときには消えている。そして安心していると、また翌日には雨マークが復活。まだ数日前なので仕方がないとは分かっているのですが、こうなると何度見てもたいして変わらない天気予報を、ついつい何度も開いてしまいます。
チャリ旅を始めようと思った頃は、当然ながら晴れの日に走ることしか考えていませんでした。せっかく自転車で旅をするなら気持ちよく晴れた日に走りたいですし、わざわざ雨の中を走りたいわけではありません。でも、ホテルを予約して出かけるような旅を趣味にしていくなら、毎回天気のいい日だけを選ぶというのも現実的ではないんですよね。
もちろん台風や大雨、強風の中を無理して走るつもりはありません。でも普通の雨なら、それだけで旅をやめなくてもいいのかなと思うようになりました。それなら必要なのは雨を心配し続けることではなく、降っても困らない準備をしておくこと。そう思って、今回はちゃんと雨具を揃えることにしました。
ところが雨具ひとつでも、選び始めるとなかなか面白いものです。自転車ならポンチョがいいのか、それとも上下に分かれたレインスーツがいいのか。蒸れにくさはどうなのか、サイズは少し大きめがいいのか。そして機能だけで決めればいいはずなのに、どうせ着るなら色も気になります。雨の日しか着ない服なのに、「旅先でこれ着るなら、この色かな」なんて考え始めると、すっかり普通の服選びです。
自転車のほうも少しずつ旅仕様になってきました。バッグを取り付けて、雨なら泥除けもあったほうがいいかなと考えて、タイヤやブレーキも確認しておく。荷物もできるだけ濡らしたくないので、何をどこに入れるかも考えます。こういうことをやっていると、自転車そのものが好きというのとはまた少し違う、「旅の道具を作っている」ような楽しさがあります。
そしてホテルを予約すると、急に旅が現実になります。それまでは「週末、チャリ旅しようかな」だったものが、予約完了の画面を見た瞬間に「今週末はチャリ旅に行く」に変わります。あとはルートを考えたり、途中でどこに寄ろうか調べたり、持っていくものを減らしたり増やしたり。まだ出発していないのに、やることが結構あります。
でも、どうやら僕はこの時間がかなり好きみたいです。
サーフトリップでも、波予報を見ながらどのボードを持っていくか考えたり、現地のポイントを調べたりしている時間が楽しいのですが、チャリ旅も同じでした。走っている時間だけが楽しいわけではなく、雨具を買ったり、自転車を整備したり、ホテルを取ったり、天気予報に一喜一憂したり。その全部を含めて遊びになっています。
大人になると、遊びにも少し準備が必要になります。仕事や予定を調整して、宿を予約して、必要なものを揃えて、ちゃんと帰ってこられるように考える。でも、その面倒くささまで含めて楽しめるものが見つかると、趣味って急に面白くなる気がします。
今回もできれば晴れてほしいです。雨具を揃えておきながら、一度も使わずに帰ってこられたら、それはそれで最高です。
ただ、天気予報に雨マークがつくたびに「やめようかな」と考えるのは、もうやめようと思います。危険な天候なら予定を変える。でも、ちょっとした雨ならカッパを着て走ればいい。そのくらいのほうが、これからチャリ旅を趣味にしていくには楽しそうです。
そんなことを考えながら、今日もまた天気予報を開きます。
さっきまであった雨マークは、今のところ消えています。
さて、週末はどうなるでしょう。



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